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地方銀行の新NISA訴求の成功の秘訣とは?5つのポイントと好事例をご紹介

皆さまこんにちは。メンバーズルーツの真田です。
Webディレクターとして、Webサイトの調査、分析、改善などを通じて地方銀行(以下地銀)をはじめとする地方企業様のビジネス成果向上をご支援しております。
2024年から始まった新NISAに関するWebページの対応をされている銀行様が多く見られる中、地方銀行ならではの訴求ポイントがあるのではないかと思い、各銀行での取り組みを調査することにいたしました。

新しいNISA制度とは?

まず、2024年から税制改正大綱により見直しされたNISA制度ですが、これまでより便利に利用することができるようになりました。改めて整理すると新しいNISA制度では下記のような5つの変更点があります。

1. 非課税保有期間の無期限化

これまで設定されていた非課税保有期間の期限が廃止され、無期限となりました。これにより、長期運用しやすくなっております。

2. 口座開設期間の恒久化

これまでは期間限定であった口座開設がいつでもできるようになり、好きなタイミングでNISAを始めることができるようになりました。

3. つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能

これまでは「つみたてNISA」「一般NISA」を併用することができませんでしたが、新NISAでは両者の枠を併用することが可能となりました。これにより、資産形成がより柔軟に行えるようになっています。

4. 年間投資枠の拡大

新NISA制度では、つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能となり、年間投資枠が大幅に拡大されたため、非課税で受け取れる利益も増えることが期待できます。

5. 新しい非課税保有限度額は全体で1,800万円

非課税保有限度額とは「生涯において非課税で保有できる限度額」を指します。成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能に。これにより、資産運用の選択肢が広がりました。

参考URL(金融庁):https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html

新NISAページに必要な訴求ポイントとは?

このような違いがある新しいNISA制度を、各銀行ではどのように紹介されているのでしょうか。メンバーズルーツでは、メガバンクと地銀を合わせて62行分のWebサイトを目視で確認し、どのようにユーザーにアプローチしているかという調査を行いました。

調査項目としては下記の内容で実施し、主にユーザーにとってわかりやすく新NISA制度を説明できているか否かという視点で調査いたしました。

1. NISA口座開設への導線(ボタン・アプリなど)があるか

NISAに関する情報を確認しているお客様に対して、次のアクションをすぐに訴求できるかどうかは重要です。お客様を他のページに離脱させずに、すぐに次の行動に移せるようにするために、口座開設ボタンやアプリなどの導線を明確にすることが重要です。

2. キャッチコピー+イラストで、ユーザーへ簡潔に情報が伝わるか

NISAを始めようとするお客様の中には、金融リテラシーが高くないお客様も多くいらっしゃると考えられます。そのようなライト層のお客様に対しては、イラストを使った視覚的な訴求や業界用語を最小限に抑えた訴求など、簡潔に情報を伝えることが重要です。

3. 旬な新しい情報として訴求されているか(2024年、新NISAなどの表記)

新NISAに合わせて情報を更新することは、どの銀行でも対応されていることと思いますが、お客様にわかりやすい表現を使ってアピールすることが重要です。たとえば、「2024年に改正されたNISA制度」や「新しいNISA制度」といった表現を活用することで、お客様が情報の鮮度を理解しやすくなります。

4. 新旧NISAの制度を比較できる表が用意されているか

新規のお客様だけでなく、既存のお客様に関しても、わかりやすく訴求することが重要です。直観的でわかりやすい説明としては、新旧NISA制度を比較する表があります。この表を活用することで、お客様が簡単に違いを把握できるようになります。

5. NISAのページの中によくあるご質問、または質問ページへの導線があるか

NISAの説明を一方的に行うのではなく、疑問点や不安に対処するコンテンツが用意されていると更に良いです。その方法の一つとして、よくあるご質問などをまとめたFAQを掲載する方法があります。お客様からよく寄せられる疑問や不安に関する質問項目を用意し、それに対する解答を提供することで、お客様の疑問や不安をその場でに解消することができます。

調査結果

これらの調査項目で各銀行を調査した結果、特に親切でわかりやすくNISA制度を説明できている好事例を幾つかご紹介します。

秋田銀行

秋田銀行ではイラストやグラフなどを使い、直感的にユーザーが理解しやすいようなランディングページとなっておりました。
他にも各セクションにユーザーが思いつくような疑問点が記載されており、ユーザーの不明点をその場で解消できる構成となっておりました。よくあるご質問の項目では、旧NISAについても触れられており、旧NISAを利用していて新NISAに関心を持っているユーザーのインサイトもフォローできています。

参考URL(秋田銀行):https://www.akita-bank.co.jp/personal/save/tousi_sintaku/shinnisa/

鹿児島銀行

鹿児島銀行ではイラストや動画を使ったNISA制度の説明のほか、チャートを使ったユーザーに合った積立方法の紹介をしており、新NISA制度をより理解しやすくなるような構成となっておりました。
また、Web上で口座開設はできないものの、実店舗での口座開設の流れがわかるようになっており、ユーザーに寄り添った構成となっています。

参考URL(鹿児島銀行):https://www.kagin.co.jp/kgn_campaign/nisa/shinnisa.html

静岡銀行

静岡銀行では新しいNISA制度の説明のほか、どのような人がNISAに向いているのかの記載や、「NISAちょこっとシミュレーション」という幾つかの設問に答えることで自分にどのようなプランが向いているかの簡易的なシミュレーションができるコンテンツが準備されていました。ユーザーのリテラシーやNISAを始める目的などを自身で入力し、自分に合った選択肢を指南してもらうことで具体的な行動を促すことに繋がります。

参考URL(静岡銀行):https://www.shizuokabank.co.jp/lp/asset_pr_2023/index.html

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は2024年より始まった新しいNISA制度について、ユーザーにとってわかりやすく訴求できている好事例をご紹介いたしました。地方銀行のユーザーの中で新NISAに興味関心のあるユーザーと、ネットバンクなどで新NISAを始めようとするユーザーでは、有益なアプローチの仕方が異なります。地方銀行の場合には情報をいかに簡潔にわかりやすく伝えられるか、また、安心感があって相談しやすい存在であることをアピールできるかが非常に重要となってきます。
既に新NISA制度に関するWebページを作成済の企業様も、これから作成される企業様も、今回ご紹介したポイントをご参考にしていただけますと幸いです。

メンバーズルーツでは、今後も地銀のトレンドやDXの取り組みなどについてご紹介していきます。

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