こんにちは、Webディレクターの武田です。
2008年に新卒で入社、2020年のメンバーズルーツ立ち上がりのタイミングで転籍をしてきまして、現在はマネージャーをやらしてもらいながら、ディレクション業務、マーケ業務などを行っています。
2020年の12月に、地銀64行＋メガバンク3行の目視調査をさせていただいたのですが、反響が大きかったので、2021年12月に同様の調査をさせていただきました。
前回はWebサイトの調査が多かったのですが、近年、インターネットバンキングから、銀行アプリに注力の対象が移行してきているという背景があるため、今回は銀行アプリに重点をおき、調査をさせていただいたので報告をさせていただければと思います。
探しやすいアプリって何？？
せっかくアプリを作ったとしても、お客様にダウンロードをしてもらわないと意味がないです。では見つけやすいアプリってどんなものでしょうか？
Apple社が公開している情報によると、iPhoneユーザーのうち70％もの人は、新しいアプリを探す時に、アプリストアで検索を行っており、そのうちの65%もの人がApp Storeから直接アプリをダウンロードしているとされています。私が予想するに、銀行アプリで考えると、アプリストア上で「〇〇銀行」と利用をしている銀行を検索をして、アプリを探すのではないでしょうか？
では、アプリストア上で検索をした際に、どのようにすれば順位が上がりやすくなるのかご存じでしょうか？一般的にはASO（アプリストア最適化）と呼ばれていまして、最低限のお作法の部分を遵守をしていれば、検索した際に順位が上がりやすくなるといわれています。
今回は、この中でも、他と差が出そうな3つの観点を調査項目において、第一地銀で銀行アプリ（口座開設アプリなどは除外）を出している61行の比較調査を行いましたので報告をします。
調査1：プレビュー画面で補足説明ができているか？
アプリの内容を伝える際に、一番大事なのはプレビューの画面です。プレビューの画面は文字を読ませるのではなく、ビジュアルで要素を伝えることができるため、より直感的にお客様にアプリの魅力を伝えることができます。どの会社もご用意はされているのですが、単なるキャプチャーを張るだけでなく、画像内に、アプリの特徴や説明などが端的に書かれているかを調査しました。
調査結果としては、約8割程度の銀行さまで対応ができていることが判明。プレビュー画像をしっかり対応できている会社とそうでない会社で、ストア評価やインストール数でも差が出ていることがわかりました。やはりプレビュー画像は、ASO対策として注力すべき項目だといえます。
調査2：サブタイトルを設置できているか？
アプリストアの登録では、サブタイトルというものを設置することが可能です。他の業種などでもそうなのですが、サブタイトルの設置が抜けている企業などが多いので、地銀で調べてみたときに、どのような結果になるのか調査をしてみました。
結果としては、全体の5％である3社しか対応ができていないことが判明。ストア平均点を比較してみても、対応している銀行とそうでない銀行で大きく差がついていることがわかりました。私の主観になってしまう部分にはなりますが、サブタイトルが影響をしているのではなく、サブタイトルなどの詳細部分にまでこだわってアプリを作っているから点数が高いといえるのではないかと思いました。
調査3：アプリで詳細説明ができているのか？
訴求しているアプリがどのようなものかをお客様に伝えるものとして、詳細訴求エリアにおいて、ちゃんとアプリの機能を文章で説明できているか？ということがあげられます。
調査をしてわかったことは、約95％の銀行においては、しっかりアプリの機能はこれです。っていう形で内容の説明ができているのですが、一部銀行はアプリ機能の説明ができていませんでした。ストア平均点、インストール数で比較をしても、両方とも低い結果が出ているので、しっかりユーザー目線に立って説明を書くことが大事です。
もっと詳細な調査結果が知りたい
各社の詳細なランキング詳細分析などについては、記事には掲載しなかったのですが、下記ページで、詳細な結果も取りまとめて掲載をしています。もしご興味があるようでしたらご確認ください。
まとめ
いかがでしたしょうか。
前回の使いやすさ編、おもてなし編に引き続き、今回はさがしやすさ編として、報告をしてみました。一般的なアプリと比較をすると、「〇〇銀行」ってワードで調べられそうってわかるからこそ、基本的なお作法に沿って対応することが大事だと感じました。
今後もさまざまな観点で、調査をしてみて、どんどん報告をしていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。
執筆 = 武田潤平
